ワイン名
シャトー・マルゴー
Chateau Margaux
エピソード
ワインの女王 〜最も女性的なワインとされるマルゴー〜
シャトー・マルゴーは 5大シャトーの中で、最も“女性的”と言われており、華やかな香り、口当たりの滑らかさ、しっかりしたボディと
繊細さを備えた味わいから「ワインの女王」、「ボルドーの宝石」と讃えられている、芳醇で優美なとてもエレガントなワインです。
熟成すると、豊かな香りが驚くほど複雑なものとなり、まるで年を重ねて美しさを極めた貴婦人のように、豊かでバランスのとれた、
かぐわしく魅惑的なワインとなるのです。最低でも10年、偉大なヴィンテージのものは、30年もの時間をかけて輝きを増していきます。
シャトー・マルゴーを愛好した人物たち
シャトー・マルゴーは昔から熱狂的なファンを持つワインとして知られています。
シャトー・マルゴーを愛した人物としては、ルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人、共産主義思想家のフリードリヒ・エンゲルス、
第作家のアーネスト・ヘミングウェイ、3代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソンなどがあげられます。
エンゲルスは「あなたにとっての幸せは?」と聞かれ「シャトー・マルゴー1848年」と答えたという。
ヘミングウェイはシャトーにしばしば滞在し、孫娘が生まれると「シャトー・マルゴーのように女性らしく魅力的に育つように」と
願って「マーゴ(マルゴーの英語読み)」の名を贈り、その願いは叶い、女の子は魅力的な女性へと成長した。
これが若くしてなくなった女優マーゴ・ヘミングウェイ、その人です。
日本でシャトー・マルゴーが一般にも広く知られることになったきっかけは、渡辺淳一の小説『失楽園』です。
ラストシーンで主人公と不倫相手とが心中する時に毒薬を入れて飲んだのがシャトー・マルゴーだったのである。
小説が映画化されてブームになると、ワインをよく知らない人たちが、マルゴー村の普通のワインをシャトー・マルゴーと間違えて
「これで心中したんだ」などと悦に入っていたこともあったとか、なかったとか。
こうした逸話の多さが、このワインにさらなる夢と憧れを抱かせていくのでしょう。
ワイン詳細
国 | フランス |
地域 | ボルドー マルゴー |
格付け | メドック 格付 第一級 |
所有者 | メンツェロプロス家 コリーヌ・メンツェロプロス |
畑面積 | 82ha |
平均樹齢 | 35年 |
植栽密度 | 10,000本/ha |
収量 | 45hl/haから50hl/ha |
土質 | 砂利質等多種 |
収穫 | 手摘 メルローはカジェット使用 |
タンク | 木製 26基 |
新樽比率 | 100% |
発酵 | 3週間 |
樽熟成 | 18ケ月から24ケ月 |
コラージュ | 卵白 |
濾過 | しない |
年間平均生産量 | 200,000本 |