シャトー・オーゾンヌ/Chateau Ausone

シャトー・オーゾンヌ/Chateau Ausone

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ワイン名 
シャトー・オーゾンヌ
Chateau Ausone

エピソード

初めてボルドーを訪れた人が向かうべきシャトーとブドウ畑を1ヵ所だけあげるとしたら、それはこの非常に小さなオーゾンヌであろう(見学はワインの専門家に限られている)。
サン=テミリオンの中世の城壁の外にある丘の斜面にちょこんと位置しているオーゾンヌの立地は壮観である。
極小の畑に非常に古いブドウ樹が植えられていること、そして広い石灰岩の洞窟をこのシャトーのセラーとして使用していることが、オーゾンヌをより驚くべき存在にしている。
オーゾンヌという名前は、アウソ二ウスというローマの詩人(紀元前320~395年)にちなんでいる。
彼はまた、この地域にブドウ畑を持っていたことでも知られている。
(明らかにサン=テミリオンよりもボルドーに近いが)。

オーゾンヌにはローマ時代の遺跡は遺されているものの、アウソニウス自身がこのシャトーと何等かの関係があったかどうかは非常に疑わしい。  オーゾンヌの歴史的な重要性、そしてボルドー全体でも最もワインづくりに適した立地(南西向きの急斜面)を持つにもかかわらず、1960年代と1970年代のここのワインは、凡庸、あるいはお粗末とさえ言えていた。
オーゾンヌは生産量が非常に少ないため、商業的に入手することは不可能に近い。
ポムロールの名高いぺトリュスよりも稀少であながら、価格はずっと安い。

オーゾンヌのスタイルは、サン=テミリオンのもうひとつの著名なシャトー、シュヴァル・ブランとは全く異なっている。
オーゾンヌを所有していたふたつの家族は友好的な関係を保っていたかのように見えたが、内紛と、ワインづくりの哲学に関する絶え間ない摩擦が高じて、ついに1990年代半ば、ヴォーティエ家はデュボア=シャロン夫人からシャトーを買い取った。醸造責任者パスカル・デルベックに代わってアラン・ヴォーティエが責任者となり、リブルヌのミシェル・ロランから醸造についてのアドバイスを受けている。
デュボア=シャロンとデルベックのワインづくりを支持する人たちは、オーゾンヌは今や外向的で、商業主義者なスタイルになってしまったと抗議しているが、これは切られたことに不満を持つ人の愚痴でしかない。

ヴォーティエ/ロランのワインづくりによって最も顕著に変わったのは、天候が許せば収穫をやや遅くしたこと、タンクではなく樽でのマロラクティック発酵、果実の選別を厳格にしたこと、そしてセカンドワインの導入である。
新しい責任者のもとでつくられた最初のワインは壮観で、オーゾンヌのエレガンス、フィネス、そしてミネラルをベースとした並外れた個性をすべて表しながら、凝縮感と強烈さは増していた。事実、これらのオーゾンヌが樽と瓶でエルヴァージュされている間の成長ぶりは輝かしく、デュボア=シャロンとデルベックの支持者の主張に反して、「オーゾンヌらしさ」は全く失われてはいなかった。
私はオーゾンヌが、アラン・ヴォーティエのひらめきのあるリーダーシップのもと、より一貫性を備え、より高い品質を目指していくものと期待している。

ワイン詳細

フランス
地域 ボルドー サン=テリミオン
格付け プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(特別第一級A)、サン=テミリオン
所有者 ミシュリーヌ、カトリーヌ&アラン・ヴォーティエ / Micheline,Catherine and Alain Vauthier
畑面積 7ha
平均樹齢 50~55年
植栽密度 6,000~7,800本/ha
収量 35hl/ha
ぶどう品種 メルロMerlot(50%)
カベルネ・フランCabernetFranc(50%)
住所 Chateau Ausone,33330 St.-Emilion,France
電話 33 05 57 24 68 88
FAX 33 05 57 24 47 39
メール chateau.ausone@wanadoo.fr
ウェブサイト www.chateau-ausone.com
窓口 Hubert de Bouard de Laforest or Emmanuelle d’Aligny
見学 ワイン専門家に限る
醸造及び育成 発酵とマセレーションは、温度制御機能付きの木製の発酵槽で、21~28日間かけて行われる。
オークの新樽でマロラティック発酵及び19~23ヵ月間熟成し、その間3ヵ月ごとに殿引きする。
軽い清澄はするが、濾過は一切しない。
年間平均生産量 シャトー・オーゾンヌ:2万~2万3,000本
シャベル・ドーゾンヌ:7,000本
平均価格(ヴィンテージによって異なる):150~500ドル
最近の偉大なヴィンテージ 2003年、2002年、2001年、2000年、1999年、1998年、1996年、1995年、1983年、1982年、1976年

ヴィンテージ

2003年

カベルネ・フラン55%
メルロ45%

 飲み頃 2015~2050年+
パーカーポイント 98〜100点
パーカーコメント 当主アラン・ヴォーティエを知っている人は誰も、彼が完璧な2000年を凌駕するに匹敵する2003年のオーゾンヌをつくったことを聞いても驚かないだろう。
あらゆる意味で完璧主義者の彼は、細部にわたって管理し、オーゾンヌの並外れたテロワールをいっそう高めるワイン醸造技術に対して常に柔軟であり続けている。
23hl/haという收量から、桁外れの2003年のグラン・ヴァンとしてつくられたワインはわずか1,500ケースである。
ブレンド比率はカベルネ・フラン55%、メルロ45%で、私がこれまでに樽から試飲した中で、最も偉大なワインだと言える。

インクのような/紫色をしていて、花やラズベリー、ブラックベリー、ミネラルのリキュール、そしてほのかなマルメロの、並外れて明確で、威厳のあるブーケがある。
極めてリッチでありながら、軽く、継ぎ目のない、70秒以上も持ちこたえる終わりのないように思えるフィニッシュを見せる、霊妙で記念碑的な作品である。
2000年が同じ年頃だった時と対照的に、酸が低くアルコール度数はより高いために、よりよく見えるのではないかと私は思っている。
10~20年で閉じて、再び舞台に上がってくると思われる。
2003年は並外れたテロワールによってつくられた。

2002年

 飲み頃 2013~2060年
パーカーポイント 94点
パーカーコメント アラン・ヴォーティエはどうやら間違えることなどないようである。
ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの候補であり、この年(メドックのカベルネ・ソーヴィニョン・ベースのワインに有利だったヴィンテージ)の
ボルドーの右岸では明らかに最上のものである2002年のオーゾンヌは、光を通さない青/紫色と、細かく砕いた岩のリキュールに
織り交ぜられたラズベリー、ブラックカラント、甘草のアロマを誇っている。並外れて純粋で、明確なミディアムからフルボディのワインで、
たいそうなレベルのタンニンはあるが、そのタンニンとのバランスをとれるだけの、同じくけた外れのレベルの凝縮感を持つ果実味もある。新樽100%熟成なのに樽香が感じられないほどの驚異的な凝縮感や舌触りを感じさせる深遠なワインだ。
これもまたボルドーで最も几帳面で良心的な生産者のひとりの手によるワイン醸造の金字塔である。

2001年

 飲み頃 2012~2050年+
パーカーポイント 98点
パーカーコメント 当主アラン・ヴォーティエにスタンディングオベーションを捧げよう。
彼は4年連続して、そのヴィンテージで最も人の心をつかんで離さないワインを作り出した。
2001年オーゾンヌは、私が予測していたよりも、より重量感を増している。
ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージであるこの2001年は、インクのような/紫色で、
砕いた小石、ラズベリー、ブラックベリー、クレーム・ド・カシス、甘草、そして燻煙の、挑発的で花のような芳香を誇る。
このワインをセンセーショナルなものにしているのは、グラスに注いでおいたり、舌にのせた際に姿を現す、何層もの風味やニュアンスである。
並外れて強烈な作品でありながら、著しくエレガントでバランスが良く、理想的にはあと10年セラーで寝かせておく必要がある。
40年か50年間は持ちこたえるであろう!アラン・ヴォーティエの完璧主義者ぶりは、彼が過去6年間にオーゾンヌで作り出してきたワインが証明している。
幸運にも1本か2本を手に入れることができ、そしてその全盛期を楽しむまで長生きできた読者に称賛を。

2000年

 飲み頃 2020~2075年
パーカーポイント 100点
パーカーコメント アラン・ヴォーティエは、濾過した手によってオーゾンヌのテロワールのエッセンスをとらえた、破格のワインを生み出した。

縁いっぱいまで黒/紫色で、インク、さくらんぼ、ブラックベリー、ブルーベリーのセンセーショナルなアロマがあり、例の濡れた小石/液化したミネラルの特徴が感じられる。
驚異的な存在感があり、味わってみるとびっくりするほどの豊かさと純粋さがある。
エキス分、力強さ、豊かさがあるにもかかわらず、著しく軽く、現実離れした繊細さがある。

ワインづくりの金字塔であり、魔法のようなテロワールを表す、人の心をつかんで離さないワインである。
伝統的なワインであることは明らかだが、悲しいことに50歳以上の人はおそらくこれが飲み頃に近づく頃までは生きていられないだろう。

1999年

メルロー50% 
カベルネ・フラン50%

 飲み頃 2015~2050年
パーカーポイント 95点
パーカーコメント 1990年のオーゾンヌはワイン・オブ・ザ・ヴィンテージだろうか?
濃い紫色、甘草、ミネラル、ブラックベリーとブルーベリーのリキュールの人の心をつかんで離さないブーケ、並外れた輪郭と強いタンニン、超絶的なエキス分、そして驚異的な豊かさ、これらはすべて伝説的である。
1990年のようなヴィンテージからこのようなワインが姿を現すとは、不可能なことのように思える。
アラン・ヴォーティエは収穫したわずかなブドウからさらに4分の1を取り除いたため、このワインは2万本しかつくられなかった。
結果はまぎれもなく素晴らしいものだが、10~12年はセラーで寝かせる必要がある。

1998年

 飲み頃 2015~2050年
パーカーポイント 94+点
パーカーコメント 光を通さない濃い紫色をしており、液化したミネラル、ブラックベリー、ブラックラズベリー、そして花の、慎ましいが純粋なアロマが感じられる。

タンニンは強いものの、余韻の長い、超絶的に純粋な、均整のとれた口当たりのミディアムからフルボディのワインである。
このまばゆい、極めて複雑なオーゾンヌは6~7年はセラーで寝かせる必要がある。

1997年

 飲み頃 2007~2020年
パーカーポイント 91点
パーカーコメント このヴィンテージの最上のワインのひとつと言える1997年は、複雑で多面的なブーケの中にブラックラズベリー、ブラックベリー、ミネラル、そして花のアロマを見せる、濃い紫色の作品である。

口に含むと、甘い、熟した果実味と硬いタンニン、ヴィンテージの持つ良好な酸、そして余韻の長い、印象的な素質のある、ほどほどにタニックなフィニッシュを持つ、ミディアムボディのワインである。
さらに付け加えれば、このヴィンテージで最も長命なワインとなるはずである。

1996年

 飲み頃 2008~2040年
パーカーポイント 93+点
パーカーコメント 1996年は濃いルビー/黒/紫色をしている。
ブルーベリー、ブラックベリー、ミネラル、花、トリュフのためらいがちなアロマと、ほのかな新樽がやがて姿を現してくる。
アタックはエレガントで、甘い完熟感と、繊細で凝縮された豊かさがある。
このワインに顕著な特徴は、派手さよりは微妙さである。甘い中間部によって、興味を掻き立てられない1980年代や1970年代のオーゾンヌと一線を画している。
スタイリッシュで、今のところ控えめなワインであり、途方もない熟成の可能性がある。

1995年

 飲み頃 2010~2045年
パーカーポイント 93点
パーカーコメント オーゾンヌの並外れたミネラルが1995年に存在するが、香りはより強く、輝かしいテロワールが表現されており、よりリッチで多面的な味わいの印象がある、充実した舌触りのワインだ。
濃いルビー/紫色と、春の花、ミネラル、土、黒果実が姿を現しつつある目の詰まったノーズを誇る。
リッチで豪華な舌触りを持ち、若いヴィンテージのオーゾンヌにしては驚くほどセクシーさがあるこのミディアムボディの1995年は、酸、タンニン、アルコール、果実味の絶妙なバランスを見せる。
また継ぎ目のないワインにはなっていないが、瓶の中で並外れた成長を遂げる要素を感じらせる。
氷河のようにゆっくりとしたペースで、30~40年かけて熟成するだろう。

1990年

 飲み頃 2008~2030年
パーカーポイント 92+点
パーカーコメント 1990年はチャーミングで早熟なワインではない。
閉じているものの、色は濃い、暗いルビー色で、縁も琥珀色やオレンジ色になっていない。
果実味はより甘く、口に含むとより筋肉質で、リッチで、幅広く、オーゾンヌの隠そうとしても隠しきれないミネラル、スパイス、カラントの果実味は失われていない。
ミディアムからフルボディのワインで、甘い果実味の良好な中核があり、さらに15~20年はセラーで寝かせる必要がある。
1990年は、1983年や1982年と肩を並べるワインになるだろうか?
案外なるかもしれないが・・・それに賭けてはいけない。

1983年

 飲み頃 現在~2025+年
パーカーポイント 91点
パーカーコメント オーゾンヌの非常に成功したヴィンテージである。
十分な飲み頃に近づいているようだが、このシャトーの歴史からして、あと50年がそれ以上持ちこたえることもありうる。ワインは暗いガーネット色で、縁はかなり琥珀色になっている。
フルーツケーキ、スパイス箱、森の下生えの灌木、甘草、そしてジャムにしたような赤と黒果実の甘い趣がグラスからあふれ出てくる。
まろやかで、このシャトーの基準からすると豪華に近い、ミディアムボディのワインで、スパイシーな、いささか縮こまったフィニッシュを持つ。

1982年

 飲み頃 2008~2030年
パーカーポイント 91点
パーカーコメント 縁の琥珀色は歴然としている、暗いガーネット色のワインである。
レッドカラントのジャムと混ざり合った雑草のようなタバコ、スパイス箱、そして西洋杉の甘い趣が、オーゾンヌにしては比較的芳香のあるこのワインのグラスから飛び出してくる。
アタックは甘く、驚くほどのグリセリンと完熟感があるが、たっぷりのタンニンと硬さ、そして構造があるためにフィニッシュの幅は狭くなってしまっている。
このワインは、休眠段階からは抜け出したように見えるが、どこに向かっているのかは誰にも分からない。

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